着付け教室には教室ごとに独自の資格があります。生徒は資格試験の受講は必須で、試験代以外にもいろいろと諸費用がかかります。
着付け教室を選ぶ際の条件として、「高額な着物を買わせない教室」を選んだのですが、着付け教室というところは、「着物を売りつけないでいかにお金を落とさせるか」に関して結構手の込んだ仕組みを用意しています。
それらはたいてい、入学時に提示されていない料金でした。
わかりにくい諸費用
- 着物小物は教室オリジナルのものを購入する
- 高級着物(留め袖など)を持っていない場合、教室でレンタル料を払う
- 普通の書籍より内容が薄いが、とても高いテキストを購入(必須)
- 試験対策として、相場よりとても高いDVDを販売(任意)
- イベントへの参加費用と交通費(任意だが強引な勧誘あり)
- コース終了時などの写真撮影代(任意だが強引な勧誘あり)
そして、なんといってもお金がかかったのは、着付け教室オリジナルの資格試験でした。
不可避!着付け教室の資格試験

資格試験自体は、着付けコースのカリキュラムに組み込まれているにも関わらず、授業料の他に受験料やらなんやらで、最終的に数万円、結構まとまった額のお金を支払うことになりました。
おまけに、試験に落ちるとまた受けなくてはなりません。これも必須のようでした。そしてカリキュラムの構成上「試験を受けない」という選択肢は認められないのです。
一度、先生に試験を受けたくないと言ってみたところ、「必須だから」「将来役に立つから」となだめられ、最終的には「試験を受けないと次のコースは受けられない」と少し脅すように説得され、しぶしぶ受けることに。
私は、別料金を支払わせること自体は悪いことではないと思います。
授業料自体は良心的でしたから。それで着付けが身につくなら…と考えていました。
(ほとんど身につかず、ストレスだけがたまりましたが…)
しかし、教室では後出しジャンケンのように、途中から費用をどんどん上乗せさせてくるのです。
脅し気味に試験やイベントを強要されることもあり、辛かった…。
薄いテキスト、高い資格試験代
今まで支払ったテキスト代、資格試験代などは、私はちょっと高すぎるのではないかと感じています。
私が通った教室では、コースごとに10ページくらいの薄いテキストを渡されましたが、基本的なことしか書いてありませんでした。
先生がテキストを読み上げた後、内容を補足していましたが、情報量が少なくて役にはたちませんでした。
その後、他の着付け教室に通ったり、着付け関連本を読んだりしたら、(内容も含めた)テキストの薄さを実感しました。
しかし、その頃は着物の知識がなかったので、テキスト代も資格試験代も「着付け教室のカラクリについての授業料」だったと思うようにしています。
着付け教室に通う前に、少しでも着物の知識を蓄えておく。それが騙されないコツなのだな、と今になって思います。
これから着付け教室に通われる方へのアドバイス
費用について、突っ込んだ質問しておいてたほうがいいと思います。それで適当にごまかすようなら、その教室は通うわないほうがいいかもしれません。無知につけこんで、いろいろと払わされる危険性があります。
・入学金・授業料の他に、コース内でどれくらいのお金がかかるのか確認する。
・諸費用の金額を出してもらう(資格試験代、テキスト代、写真代、教室規定の小物代など)
・着物の書籍やYou Tubeなどで、着付けや着物の知識、相場を学習しておく
私の場合、着物についてほとんど無知の状態で着付け教室に通ったので、いいようにされてしまったんだと反省しています。
おまけ
このブログを書くにあたり、通っていた着付け教室のホームページを確認してみました。もしかしたら、改善され、料金体系をちゃんと提示されているかも…と思ったら、基本的な金額しか提示してありませんでした。
2022年にもう一度ホームページを確かめたところ、試験代金は表示されていました。クレームがあったんでしょうか…。
しかし、試験が必須で逃げられないこと、試験にかかる諸費用(免状代、着物レンタル代など)の記述はありませんでした。