ワンコイン着付け教室とは
紆余曲折ありましたが、短期の着付け教室で良い先生とお仲間に恵まれ、なんとか基本の着物の着付けができるようになりました。
しかし、まだまだ初心者のため、衿がうまく抜けなかったり、とこどころ着付けがもっさりしてしまいます。(サイズがあっていない着物は特に)
そこで、ワンコインで着付けレッスンを受けてみることにしました。ワンコイン着付け教室とは、着物イベントのプログラムとして期間限定で開催されたり、着付け教室がワンポイントのお試しレッスンとして開催しています。
1回500円とお手頃価格なのもありがたい。
着付けの方法は着付け教室によっても違うし、なんなら人それぞれ違いますのでいろいろな方法を知って、自分にあった着付けを選ぶのにもいい機会だと思います。
紐でギュウギュウの巻
着物イベントの一環として開催されていたワンコインの着付けレッスン。だいたい30分くらいで、着付けや帯結びを習います。
私の担当は「この道数十年」というベテラン着付師さんでした。実際に着付けてもらい、それを覚えながら、わからないところは質問しながら学ぶ感じでしたが、いざ着付けが始まると…
きつい…!きつすぎる…!着付師さん、紐でギュウギュウに締め付ける…!いや、そうじゃないんです。衿の抜き方を知りたいだけなんです。そんなにきつく着付けをしたいわけじゃないんです…。
出来上がりはたしかに美しいんですが、なにせギュウギュウなので歩きづらいし、とにかく痛い…!
担当の着付師さんはふだん、振り袖や袴、冠婚葬祭のフォーマルを着付けていらっしゃるので方でした。フォーマルはとにかく「いかに着崩れをなくすか」がポイント。
そのため、腰紐、胸紐はきっちりギュウギュウに締め上げ、どんなに暑くともタオルの補正を何枚も重ねるのですが、普段着にギュウギュウ締めはつらいのでほかの着付け方法を探すことに。
補正タオル地獄
その後、襟の抜き方については別の着付け教室で丁寧に教えていただいたので、なんとかできるようになりました。(油断するとまた戻っちゃうけど)
しかし、そのの着付け教室でもやはり補正は必須らしく、ここでも補正タオル地獄が…
後日、着付け師の資格をもつ友人に相談したところ、「カジュアルきものに補正も締め付けもいらない!」と着付け師のタオル地獄に憤ってらっしゃいました。
まあ、あちらも商売ですし、着崩れて文句を言われないよう、紐とタオルは必須なのでしょうね。
よほどスタイルのいい人は別ですが、典型的な中年女性体型(ずんどう)なら裾よけを巻くときにつく折返しで補正は十分なのだとか。(それはそれでちょっと悲しい…)
みんなちがって、みんないい
いろいろな着付け教室を体験して私が思ったのは「みんなちがって、みんないい」です。これまで教わってきた着付け教室や友人知人のアドバイス、それらの中から自分にあった着付けを選べばいいんじゃないかと。
体型も利き手も、ひとそれぞれなのだから、基本は抑えつつ、自分にあった自分の着付けがあっていいと思うのです。着物は自由なのですから。