半襟は着物の襟元を飾る美しい着物小物です。豪華な刺繍のほどこされた半襟の中には着物より高く、その値段に驚くこともあります。
でも、実はお金をかけなくても工夫次第でおしゃれな半襟をつくることができるんです。

手ぬぐい半襟
手ぬぐい半襟 のメリット
一番、手っ取り早いのが「手ぬぐい」です。そのメリットとしては、
・値段が安い(100均でも買える)!
・色やデザインが豊富!
・取り外しがカンタン!
と、いいことづくめです。
襦袢の衿の上から手ぬぐいをピンや両面テープで固定してあげるだけで、簡単で取り替え可能。また、手ぬぐいをはずして洗えば、襦袢の半襟も汚れないので、一石二鳥です。
手ぬぐい半襟のデメリット
そんないいことづくめの手ぬぐい、あえてデメリットをあげるとしたら…
- ピンや両面テープで止めるのにちょっと時間がかかる
- うまくつけられないと、布の厚みで内側にちょっとシワが寄る
まあこれも、丁寧につければある程度改善できます。
ただ、時間がないとあせっちゃうのよね…(前もってやっとけばいいんだけど)
半襟つけに便利な小物
今までは半襟つけ専用のピンを使っていましたが、つける位置を間違えると、ピンが外から見えてしまうため、今は両面テープを使っています。
普通の両面テープでもいいのですが、粘着力が強くて半襟や襦袢にテープが残ってしまうので、専用の両面テープがあると便利です。
ハギレやハンカチでも代用可
手ぬぐいのほかにも、和柄のはぎれや、使い古したハンカチなんかも代用できます。家にある余った端切れ半襟として使えばお金もかかりません。
着物まわりの手づくり帖
君野倫子さんの『着物まわりの手づくり帖』には、あまり布で作る半襟や、一枚の布で作る簡易的な羽織「なでしこショール」など、簡単につくれる着物小物のレシピがたくさん。ビーズでつくる帯留めもかわいいです。
私の半襟のバリエーション
左は手ぬぐいを折って半襟にしたものです。着物の柄や色に合わせたり、思い切って反対色をもってきたり、いろいろバリエーションが楽しめます。右は和風のリボンを半襟にしたもの。
リボンの幅が足りなかったので、裏側には別の布を縫い付けてリバーシブルにしました。

手ぬぐいバージョン

和風リボンバージョン
半襟+袖アレンジ
こちらは着物ブランド撫松庵のハギレを半襟と袖に縫い付けたもの。
あらかじめ半襟を縫い付けてあるので、テープやクリップで留める手間がかかりません。
着付けの下準備がいらないので助かります。


こちらは半襟とおそろいのハギレで袖口を飾ってみました。
カラフルな色や柄チラリと見せるのこそ、着物のおしゃれの醍醐味だと思います。
お金をかけない着物小物づくり
今回は手ぬぐいや端切れでつくるハンドメイド半襟をご紹介しましたが、お金がなくともかわいい着物小物は案外つくれてしまうものです。
その他にも襦袢の袖にきれいな布を当ててチラ見せのおしゃれを演出したり、
さきほど紹介した君野倫子さんの 『着物まわりの手づくり帖』 のほか、ぺたこさんの『知識ゼロからの着物と遊ぶ』では、襦袢のカスタマイズ方法なども紹介しています。
こうしたハンドメイド本にヒントをもらえば、オリジナルの着物小物を作ることができます。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。