着物の資格試験について。
私は当初「何かしらの資格があれば、教室で働いたり、着付けの仕事ができるかしら~♪」と、脳天気に考えていました。
しかし、後にそれが全く甘い考えだったことに気づかされました。
着付け教室オリジナルの着付け資格試験
着付師として仕事ができる、国家資格である着付け技能士と、着付け教室の資格試験は全く別物なのです。
なかにはハクビや長沼静着物教室など、大手の着付け教室では、日本和装教育協会認定の資格がとれる教室もあります。しかし、私が通っていた教室は、そうした認定のない資格でした。
つまり、教室オリジナルの着付け資格は、その教室でしか通用しないらしいのです。
資格取得の流れ
基本コース習得→資格試験→その上のコース→資格試験→またその上のコース→資格試験…と、資格試験には何段階もありました。
おそらく、着付師として仕事で使えるでレベルの資格をとるためには、かなり上のコースまで通わなければいけないのです。
おまけに、試験を受けるだけで毎回、数万円の試験料がかかります。着付けの国家検定は別として、各着付け教室独自の資格試験は、世間的にどこまで使えるかは微妙です。
系列の呉服店や教室では使えるかもしれませんが…。
着付け教室で着付けの先生になるには、いちばん上のコース受講。その後、教室の勧める資格をとり、人脈(金づるになる人)を作り、ようやくその教室から仕事をもらえるらしいです。
そりゃ、そこまでお金がかかるなら、生徒に強引な勧誘もするでしょうね…。
話の種くらいにはなる着付け資格
私が行っていた着付け教室は、資格試験は各コースのカリキュラムに組み込まれていました。
そのため、「コースを受講せず資格だけ取る」あるいは「授業だけ受けて資格試験を受けない」のができないのです。
各コースの資格試験では、一応免状のようなものが授与されます。免状代も半ば強制的に搾取されます。しかし、資格としてはまったく役にはたちません。
ただその後、ほかの仕事の面接で会話のきっかけにはなりました。なので、まったくの無駄ではなかったですが、せいぜい話の種くらいですね。
きもの文化検定
着付けの試験ではありませんが、その後「きもの文化検定」4級を取得しました。こちらは着物や文化、歴史についての試験で、筆記試験なので気軽に受けられます。合格すると指定店舗で割引がうけられるなどの特典があります。
まとめ
- 認定のない着付け教室の資格は、おそらくその教室でしか通用しない
- どんどん上のコースを習得し、どんどん資格をとれば、その着付け教室から仕事をもらえることもあるらしい→そこまで行くには、授業料、試験料、着物代などでかなりの金額がかかる
- 関係ない分野の求職でも履歴書に書くと、面接時のウケはよい
- 和食店の配膳などでは使えるかも