着付け教室トラブル編9 恐怖の継続勧誘

着付け教室体験

着付け教室でのトラブル編もいよいよ最終回です。めんどうな人間関係、展示会や発表会への勧誘。おまけに諸費用として、授業料の他に提示されていない数々の支払い…。

安い授業料に隠れた、支払い必須の諸経費について

コースの最後には、もう着付け教室に行くのが憂鬱になりました。でも、資格試験(利用価値のないのですが)も終わり、もう少しで修了となるので、せめてそこまではがんばろうと、行きたくない足を引きずって着付け教室に通いました。

最初のうちは、細やかに気をくばってくれた先生も、もうこの頃は、生徒が「次のコースに進むか否か」しか関心が無いようでした。

先生方やスタッフさんが優しかったお陰でここまで頑張ってこれたのですが、最後の方は、教室の様子は豹変していきました…。

着付け教室ゴリ押しトラブル
着付け教室ゴリ押しトラブル

着付け教室退会までのトラブルと攻防戦

退会までの道のりはすさまじいでした。精神的な疲労の強い戦いでしたよ…。
まず、退会の意向を伝えると、案の定、かなりの勢いで反対されました。

そこで理由をいくつも伝えて、なんとかやめようと試みたのですが…
しかし、先生方はそのひとつひとつに揚げ足をとり、半ば強引に教室の継続を迫って来ました。

以下、先生と私のやりとりです。

これで着付けができるって思っているの?

まず「基本の着付けについて、ある程度できるようになったので辞めます。」と言うと、先生は「これで本当に着付けできるの?そのままやめてしまっていいの?」

こちらの不安を煽るように、迫ってきました。けれども、私がそんなに着つけができなかったら、あなた方は一体何を教えてきたの?ってことにならないだろうか…?

仕事が変わっても通えるでしょ?通うんでしょ?

さらに「仕事のシフトが変わったので、今までの曜日に通えません」と、仕事を理由に断っても、先生「仕事が変わっても、この日なら通えるんじゃない?ここなら?ここならどう?」と、これも半ば強引。

あなたの体調を気遣いがら進めるから!

そこで、「体調が思わしくないので辞めます」と言ったら、(着付け教室でのストレスがたまって、本当に胃腸が悪くなったので)
そうしたら先生は「あなたの体調を気遣いながら進めるから!」「フォローするから!」と、今までになかった優しい口調で継続を勧めてきます。

いや、体調が悪いって言ってるのに、無理やり通わせようとするってどうなの…。

授業料が払えないなら、私が一度立て替えるから!

お金がないと言って断ればもう大丈夫だろう、と思い「正直、もう持ち合わせがありません」と断りました。

実際、先生方が勧める上級コースは、今までのコース料金の倍以上に膨れ上がるのです。入学金と授業料、試験料、免状料…合計で数十万かかるので払えない、と伝えました。

さて、ここからです。これを言われたとき、ほんとにゾッとしました。
先生「授業料が払えないなら私が一度立て替えるから!あなたは分割で私に支払ってくれればいいから!

生徒が「辞める」といっているのに、退会理由をことごとく潰そうとしてくる。
これはもう、私の心配ではないですね。
本当に生徒が辞めたいのなら、それを尊重すべきだし、教室側の悪いところを直すのが普通だと思います。

しかし、自分たちの態度を改めず、教室の都合ばかりを押しつけてくる態度には本当にがっかりしました。

着付け教室トラブルは公的機関に相談を

この頃の私は、ひとりで教室の勧誘と戦っていましたが、あとになって消費生活センターなどに相談すればよかった…と後悔しました。

消費生活センターの資料によると、過去にも着付け教室でのトラブルが紹介されています

退会後も続く、引き止め工作の恐怖

この退会攻防戦をなんとか乗り切って、無事、退会の運びとなったのですが、辞めてからも恐怖は続いたのです。むしろ、ここからが本当の意味で恐ろしい、着付け教室トラブルの始まりだったのです。

本当に着付け教室、というか、欲望に目がくらんだ人間て本当に怖いなと思いました。

ストーカーのような留守電メッセージ

それから、退会した翌日くらいから家の留守番電話に先生から「○○さん、■■(先生の名前)ですけれど、考えは変わりましたか?お金がなら私が立て替えるから…」という内容のメッセージ何件も入っていました。

いや、だから!お金もそうだけど、教室が嫌で嫌で仕方がなくなったので辞めたんですけど?

今辞めると着物業界で働けませんよ

その後、先生以外にも事務方のスタッフから「○○さん、次のコースに進まないと、これから着物の仕事はできませんよ。」と、脅しのような留守電も入っていました。

これはもう、立派な脅迫ですよ…。

幽霊よりも怖い着付け教室のトラブル

その後、備品を取りに逝く関係で、退会後にどうしても着付け教室に行かなければなりませんでした。しかし、案の定、行った途端に先生2人、スタッフ1人にぐるっと周りを取り囲まれました。(それも至近距離で)

そして、こう言ったのです。「考えなおしてくれましたか…」と。ぎゃあああー!

ここまでくると、もうホラー映画で悪霊に追い詰められる人間の気分でした。

この一連の着付け教室トラブルで、幽霊よりも人間が怖いってこういうことだなと実感しました。何が怖いって、私がいくら嫌だと訴えても、相手はこちらの気持ちをまったく理解せず、自分の考えをグイグイと押しつけてくるのですよ。

悪気がまったくない。それが怖いんです。

今考えると、この留守電をとっておいて、出るところへでたら確実に勝てるんじゃないかと思いましたが、その時の私は、恐怖体験を除霊するように、とにかく、着付け教室の痕跡をすべて処分しました。

お高いけれど薄っぺらい教本や、着付けDVDも捨てましたが、それからの着付けにまったく支障はありませんでした。くわばらくわばら。

外伝 恐怖!ローン勧誘・地獄の展示会