先生たちのフォローのお陰で、なんとか着付け教室を続けることになった私。
下手くそながらも、着付けや着物について自分でも少しずつ勉強する意欲もわいてきました。
しかし、めんどくさいのが着付け教室の人間関係。
当時、仕事が平日に休みのあるシフトだったため、「空いているだろう」と単純な考えで平日昼間の着付け教室に入ったのですが、そこにはママ友のめんどくさーい人間関係があったのです。
目次
ママ友ボスの支配
女性が一定の数集まると、かならず起こるマウント取り。それは、着付け教室でも当然起こりました。
あるときから、「仕切るの大好き!私についてきて!」といった感じの、大柄で夫が会社経営という女性ボスが、グループを仕切りはじめました。
わたしは、仕事が忙しくて最初の頃は教室に通う時間が短かったため、グループが出来上がるころにはすっかり蚊帳の外に。でも、あまり個人情報を聞かれるのが嫌だし、人見知りだったので、無理に仲良くする必要はないかな、と、思っていたのですが…
あるときのこと。私が教室で着つけた着物で外出すると言ったら、ママ友ボスが「その着物と帯おかしいよ、私の貸してあげるから!」と、言ってきたのです。
親切心からかもしれませんが、あまりいい気はしませんでした。
私が着付け教室に持っていくのは、身内から譲り受けた着物です。
それを面と向かって「おかしい」と言われるのは、なんだか身内を馬鹿にされているようで…
コーディネートにしても、後で先生に確認を取ったら「別に問題はない」と言われたのです。
この、おせっかいで仕切りたがりなママ友ボスは、このあと恐怖の他装(他人に着つけること)でもいろいろと言ってきたのです…。
勧誘とセクハラ(?)の補習授業
着付けは、先生や生徒同士で着付けるいわゆる「他装」だと、かなり密着して行わなければならず、人見知りで他人との接触を苦手とする私にはつらい授業でした。
しかし、それはまだよかったのです。大勢の人が教室内にいましたから。
あるとき、授業に出られなかった分を先生が補習をしてくださることになり、レッスン後に居残ることになりました。教室には私と先生ふたりきりでした。
最初のうちは、なごやかに話しながら着付けを教わりましたが、レッスンも終わりに差し掛かると、やたらと高い着物や襦袢を買うよう、かなり強引にすすめてくるのです。
先生曰く「高くていいものを持っていれば長持ちするから」「私が間に入れば安くなるから」ということでしたが、そのときは本当に持ち合わせがなかったのでお断りしました。
しかし、その後レッスンを終えて帰ろうとすると、ものすごい至近距離で私の頬を触ってきたのです…これには思わずゾッとしました。
今となっては、その先生がどういうつもりで触ってきたのかわかりません。親切で補習をしていただいたのに、こんなことを書くのは申し訳ないとも思います。
けれど、いくらコミュニケーションだといっても、生徒の顔や体を、同意もなく触るという行為に耐えられませんでした。
けれど強引な勧誘とセクハラ(?)もあり、それ以来、マンツーマンの補習はお断りすることにしました…。