『アンティーク着物万華鏡 大正~昭和の乙女に学ぶ着こなし』

きもの本感想

『アンティーク着物万華鏡』は、大正ロマンや昭和モダンの抒情画から、着物の自由な着こなしを紹介する、着物好き、レトロ好きにはたまらない本です。美しい抒情画を眺めたり、着こなしやコーディネートの参考にもなります。

抒情画の中の着物

抒情画とは、主に大正ロマンや昭和モダンのロマンチックな女性を描いた絵をいい、そうした抒情画の中の女性たちの着物姿は、今でも私たちの憧れであり、ファッションアイコンでもあります。

高畠華宵や竹久夢二などが描く女性たちの着物姿は、その体に沿ってゆるやかでたおやか、そしてどこかエロティックです。

この本では抒情画に描かれた女性の着物コーディネートを再現。伝統的な麻の葉や縞のほか、大胆で華やかなバラの意匠まで、当時の着物の艶やかさが伝わります。

和洋折衷・モダンな着物の着こなし

高畠華宵の抒情画には、斬新な着物コーディネートがたくさんあり、それは現代でも通用しそうな、いえ、着物警察がはびこる現代では返って眉をしかめられそうな大胆な着こなしなんです。

絵では通常の袴に着物に足はハイヒール、袴には現代でも応用可能な洋風の幅広ベルトをしめています。

そのほかにも、逆に帯をサッシュベルトに見立てて、スカーフを帯締め代わりに、着物の裾を大胆に短くしてドレス風な装いは、今見ても大胆でファッショナブルです。

あと、昔はセーターの上に羽織を着るスタイルも一般的だったようです。私もたまに羽織と洋服を合わせますが、あんがい温かいですよ。