着物のクリーニングってどこに頼んだらいいんでしょうか。これは着物ユーザー共通の悩みだと思います。
街のクリーニング店は安いけれど、着物クリーニングの実力がわからない。
呉服店でのクリーニングは安くて専門的だけれど、「洗濯じゃなく着物を買え」と言わんばかりの強引な営業が付いてくる。(店にもよりますが…)
だから今回、思い切って宅配の着物クリーニングを試してみることにしました。

丸洗い着物クリーニング専門店「アライバ」
今回、ネットで見つけた宅配クリーニング「アライバ」さんを利用してみました。専門の職人さんが対応してくれるそうです。でも、やはり最初は仕上がりが心配なので、様子をみるため古い大島紬で試してみました。
着物クリーニング「アライバ」概要
アライバの基本料金と期間は以下のとおりです。染み抜きなどは別料金になります。詳しくはアライバの公式サイトをご確認下さい。
アライバの着物クリーニング体験(丸洗いの場合)
まずは基本料金でできる丸洗いだけお願いしました。
クリーニング前の状態
母から譲り受けた数十年前の大島紬。全体的に薄汚れてしまっているほか、衿部分に茶色のシミが広がっています。
こうした身内の着物って大抵、引き出しにしまったままにしてあるので、痛みがひどいんですよね。


クリーニング(丸洗い)後の状態
仕上がりを見ても目に見える変化はないのですが、今回は基本料金のみなのでしょうがないですね。今度はオプションの染み抜きをお願いして、どこまで落ちるか検証してみたいと思っています。
でも、長年ついた汚れを落として、アイロンがけをしてもらえるだけでも助かりました。クリーニング後はたとう紙に入れて送ってくれました。

衿の茶色いシミも、丸洗いの範囲で落としてくれたようで、汚れが少し薄くなっています。


アライバのオプション
今回、私がお願いしたのは丸洗いのみでしたが、アライバさんでは他にもオプションがあります。
保管オプション(1年間保管)…4,960円
温度や湿度が管理された場所で保管してくれるので安心。2年目以降は保管費用が安くなります。
ほつれ直し…900円
これは、個人的にうれしいオプションです。古い着物は糸が弱って袖がほつれるのですが、自分ではきれいに直せませんから。
クイック便…1,000円
通常、クリーニングに3週間から1ヶ月かかるところを、最短で10日営業日後で届きます。急いでいるときは嬉しいシステムです。ただ、オプションがつくと日数が変わるかもしれません。前もってお問い合わせをしておくといいですね。
そのほかにも、汗処理やカビ処理など、さまざまなオプションが用意されています。
まとめ
正直、宅配のクリーニングは呉服店やクリーニング店よりも高いです。今回も近所のクリーニング店や呉服店の倍の値段がかかりましたが、私はそれだけの価値があったと思っています。
仕上がりが心配な街のクリーニング店や、強引な勧誘で嫌な思いをした呉服店より、お金と時間がかかってもきちんと仕事をしてくれる宅配クリーニングのほうが私には合っていました。
こうした宅配クリーニングは、近所に着物をクリーニングしてくれる店がない場合や、呉服店の営業が苦手だという方におすすめのサービスだと思います。