『爛漫ドレスコードレス3』佐悠

きもの本感想

着物あるある満載の『爛漫ドレスコードレス』は、着物コーデ好きな人、すべてに読んでほしい漫画です。

着物をファッションとして楽しむ撫子と響。チンアナゴを見に水族館に行ったり、着物友達のさゆりさんとクリスマス会をしたり。

もちろん、何もない日だって着物は楽しい!

着物で水族館(チンアナゴの日)

11月11日はチンアナゴの日。チンアナゴ好きの撫子は響と一緒に水族館へ。しかし、真向かいに同じチンアナゴ、カニ帯のカップルが…。

イベントにあわせたコーデでお出かけって楽しいんですよね。

最近の帯はユニークな柄もたくさんあるので、イベントにあわせてコーデが楽しめます。

ちなみに私は、こうした音符の帯を締めてコンサートに行っています。

クリスマスパーティー大騒動

撫子、響、さゆりさんはクリスマスパーティーを開催。赤、緑、白のクリスマスカラーで着物コーデを楽しむ3人。しかしそこへ、知り合の呉服屋・犬養がさゆりさんの旦那に拉致されてしまったと連絡が…!

どうやら旦那さん、さゆりさんが内緒でレースやフリル着物を楽しんでいる様子に「浮気をしている!」と勘違いし、犬飼を浮気相手と思い込み拉致監禁。

どうなる、クリスマスパーティー!

連載だと白黒だったのですが、単行本では3人のカラーコーデがしっかり描かれていて嬉しかったです。さゆりさんの西陣シャンデリア帯がすてき。かなりなお値段しますけれど…。

私も友人と素材や色を合わせて着物でおでかけしますが、これ、めちゃくちゃ楽しいんですよ。みなさんもぜひ。

里帰りでばあちゃんの着物発見

久しぶりに里帰りをした撫子(北海道かな?)は、実家に着物があることを知ります。ばあちゃんが娘(撫子のおば)が七五三以来着ていない着物。

ばあちゃんに「もう着ないから撫子ちゃんにあげるよ」といわれ、最初は喜ぶ撫子でしたが…。

これも着物あるあるですね。昭和時代は結婚する時、冠婚葬祭用の着物を仕立てる習慣がありました。しかし、現在は着る機会もなく、しまわれているのが現状です。

こうした着物は、値段が安いのを覚悟して業者にまかせるか、身内に譲るくらいしか方法はありません。(あとは寄付とか)

でも、ばあちゃんの着物は撫子がなんとかしてくれそうでよかった。やっぱり、着物は着てなんぼですから。

着物処分あるある

着物が集まる現象 衣産相続と整頓贈与

着なくなった着物の処分法(寄付編)

ここからネタバレ おまけ漫画

※未読の方は読まないでください

撫子と響さんが訪れた水族館で起きた、まさかの「チンアナゴ帯&カニ帯コーデまるかぶり事件」。実は、このカップルの女性はチンアナゴ帯のデザイナーさんだったのです。

自分のデザインした帯が実際に使われているのを見て、嬉しくおもっていたのでした。この方もまた物語に登場しそうで楽しみです。

爛漫ドレスコードレスシリーズ

・『爛漫ドレスコードレス1』…撫子が響と出会い、着物の魅力に目覚めたり、呉服屋に高いものを売りつけられたり

・『爛漫ドレスコードレス2』…着物で推し活をしたり、骨董市に行ったり、ルールに悩んだり