知識ゼロからの着物と遊ぶは、着付けや着物の知恵がたくさん詰まった本です。
- 風の強い日、裾が開いてしまうときの便利グッズ
- 襦袢にかわいい布をちょい足し
- 自由な布で帯結び
- 飛行機での着物旅のトラブル
- 地震の時の着物対策
など、着物を着る時のアイデアや、ちょっとしたおしゃれのテクニックなどが満彩です。文字通り知識ゼロからでも着物を学ぶことができます。
襦袢にかわいい布をちょい足し
襦袢の着物小物に「うそつき袖」というものがあります。ちらりと見える襦袢の袖だけを取り替えるという方法で、季節や好みの応じて一枚の襦袢を何通りにもデザインを変えられるすぐれもの…
なのですが、袖をいちいち取り外すのは面倒だし、袖を作るには布の大きさが足りない時などは「ちょい足し」でも十分にかわいい袖がつくれます。
本の中では「うそつきのうそつき袖」と紹介されていました。確かにそうかも。お金をかけなくても、ちょっとした知恵と工夫で着物って楽しめるのです。
着物ブランド撫松庵の生地が1mくらいしかなかったため、袖口と半衿に縫い付けてみました。少ない布の有効活用です。
自由な布で帯結び
『知識ゼロからの着物と遊ぶ』の本の中では、「帯以外の帯」の結び方も紹介されています。バティックやサリー、大きい布一枚で帯の代わりになります。
なにも。帯だけが帯じゃないのです。着物はもっと自由でいいのです。
聞いてるか着物警察の諸君!カジュアルきものはファッションなのだから、自由に着ていいんですよ。
最近ではみさまるさんという方がすてきな布アレンジの着物コーディネートを紹介してくれています。みさまるさんのアイデアとコーディネートは本当にすてき♪
震災体験と着物
ぺたこさんは着物のときに東日本大震災を経験されています。
もし、外出時に地震があったら、着物だと動くのも大変です。東京都心で被災したぺたこさんは、まず着物にたすきを掛け、そのあと靴下を購入し、なんとかしのいだそうですが、その後の外出では地下足袋や靴下を常備されているそうです。
万が一のときのため、着物での外出は足袋の他に足袋ソックスなど、歩きやすい靴下を用意しておくといいようです。それとたすき掛け!頑張って結び方覚えなきゃ…。
こうしたちょっとした着物のアイデアって本当にありがたいです。先生にもよるでしょうが、着付け教室ではこうした(お金にならない)コツまで教えてくれませんから…。