強引な営業で高い商品を売りつけるようとする販売は、とくに呉服店界隈でよく遭遇します。
先日、着物のクリーニングと小物を買うために某呉服店に行きました。その日はちょうど店のキャンペーンで高級着物や帯が安くなっていました。
でも、私はその呉服店に好みのデザインが無かったので、小物だけを買いました。それに、キャンペーンとはいえ、そこそこお高い値段しましたからね。
店に入ると、年配の販売員から何度も「見るだけでも~」と声をかけられました。
その強引な営業っぷりに根負けした私は、着物を見たり、職人さんとお話したりして会計まで時間を潰しました。
そうして、会計を済ませて店を出ようと思った瞬間、その販売員にこう言われました。
「安いのは今日までですよ!なんで買わないんですか?」
客に対して失礼な発言
まるで、買わないコチラに否があるかのように言われました。
こちとら、小物を買いに来ているですよ。「見るだけでも」と強引な営業があったから、お義理でつきあってやったのに、客に対する言葉つかいではないですね。
おまけに、その店員さんは他にも言葉遣いがひどくて、暑いので髪をまとめ直していたら
「今日みたいな暑い日は、お客様のような髪の長さだと、暑苦しそうですねえ。」
(゚Д゚)ハァ?
それって、(たとえ数千円の小物しか買わないけど)客に対する言葉…?その店員さんには過去に何度も「お得なのに、なんで買わないんですか?」と強引に言われ、いままで適当にあしらってきましたが、いや、もう限界です。
いつも着物のクリーニングを頼んでいたお店だけど、もう、今後は着物の宅配クリーニングにしよう…
着物クリーニングは、対面式よりお金はかかります。しかし、丁寧な仕上がりと、販売員の強引な勧誘がないので、私は重宝しています。シーズンオフの着物を保存してくれるサービスも。
ノルマと歩合で強引な営業に
てなことがあったので、この1件を着物の販売員やバイヤーの友人知人に話したところ、着物販売員(マネキン)の裏実情を教えてくれました。
店によって違うけれど、着物販売員(マネキン)は歩合でお給料が決まったり、売上のノルマがある場合が多いので、セールスが強引になりがちなのだと。
そういえば、以前の着付け教室も、とにかく高い着物を強引にセールスして来る人が多い。
しかし、それでは返って逆効果ではないでしょうか。少なくとも私は、あの店でもう買わないと決めました。今後はクリーニングもネットで申し込もうと思います。
もちろん、大半の販売員さんはきちんと接客をしていると思います。
しかし、一部のプロ意識のない販売員によって、他の方々の印象が悪くなっています。
店側も、こんな強引なセールスでは、ますます呉服屋を避けるのがわからないのかな…。
業種は違いますが、時給800円のパートから年商10億円のカリスマ所長になった方もいらっしゃるので、どんな業種であれ努力は必要だと思います。