以前、強引な営業で高い着物を売りつけるようとする販売員の話を書きました。しかし、呉服店の販売員とのトラブルはそれだけではありません。
呉服店販売員の中には失礼にも、客を値踏みしてくる場合も…。
呉服店営業のあからさまな値踏み
「値踏み」とは「物の値段や、人の価値を見積もること」をいいます。相手の言動や服装などから人を見下したり恐れたりするのは私もついやってしまうのですが…。
しかし、私が体験した販売員の値踏みはかなり「あからさま」でした。
ある日、とある呉服店を通りかかったら着物ハンガーが格安で売られていました。
さっそく購入しようと店内へ入った私。その日は暑かったのでTシャツにチノパンというラフなスタイルでした。
そこで、対応した店員がまずしたことは、私の服装を上から下までサーチすることでした。こうした視線の動きって、案外わかるんですからね…!
ちょっと不快に思ったものの、そのまま着物ハンガーを購入したのですが、ここでこの店の名物、「ワンチャンあるかもだし、なんか勧めとくか営業」がかかりました。
店員「お客様、こちらの帯なんかいかがですか?今なら三万円に値下げしています」
私「結構です」
店員「それでしたらこちらの反物はいかがですか?こちらも今だけ、大幅値下げで三万円に…」
私「結構です」
この三万円攻勢を乗り切り、500円(やすい!)の着物ハンガーのみを手に入れ家路につきました。
友よ、お前もか!
後日、友人にこの三万営業話をしたところ、
友「もしかして、◯◯◯◯◯?」
私「そう!あそこ営業があからさまなんだよね」
友「私もやられた!三万の物を勧められた」
私「マジで?あたしたち、三万の女として値踏みされたんだ…!」
いつもカジュアル着物、和洋折衷コーデの私はともかく、友人はきちんと着物を着こなす人です。
それが、たまたま洋服で行った時に「三万値踏み」をされたらしい。ちなみに彼女は洋服だってすてきなのに。一体どこをみて値踏みしたんだか…。
もちろん、失礼な営業をするお店ばかりではありません。まあ、多少は勧められるけれど、着物の話をしたり、世間話をしたりする仲の良い呉服店もあります。
こうした人を見下す営業を続けていることで、着物人口は減っていくことがわからないのでしょうか…。