『SHEILA KIMONO STYLE』シーラ・クリフ

きもの本感想

シーラ先生の着物本、『SHEILA KIMONO STYLE』がほんとにすてき!シーラ先生は十文字学園で教鞭をとる着物研究家。
よく日本人は(着もしないくせに)着物を着る外国人に対し蔑んだ感情を持ちがちですが、シーラ先生はいうなれば「着物ガチ勢」なんですから、エセ着物警察なんぞ歯がたちません。

なにせ、着物にもんぺで自転車こいで学校に通うくらいですから…

着物を愛し、知り尽くしているからこそ、さまざまな着物ファッション、コーディネートができるのだと思うんです。

シーラ先生の着物コーデ

この『SHEILA KIMONO STYLE』では、シーラ先生のさまざまな着物着こなし術が紹介されています。おしゃれって、こういうことだよなあ…と、本を見るたび思います。

普段着物の着こなしは参考になるものばかり。半襟は色鮮やかな生地を使うと顔周りが明るくなるし、ブーツや帽子、イヤリングをあわせてもかっこいい。

浴衣にスカーフをマチコ巻きにしてサングラスをしてかき氷を召し上がってる姿なんて、まるで60年代ハリウッドの女優さんのよう。

季節に合わせて、日常使いで、時には大胆にアレンジしてみる。

シーラ先生のコーディネートの中には、着物の下にシャツと蝶ネクタイを合わせたスタイルも。

これは洋服が入ってきた明治時代の書生スタイルにも似ています。

でも、一番大事なのは「楽しんで着物を着る」ことじゃないかと思います。そしてそれには最低限の着付けと着物の知識が必要だと思うんです。

そして、基本を習得したからこそ「崩し方」のコーデに幅がでてきますから。