安くておしゃれな長襦袢カスタム

手作りきもの小物

「うそつき袖」「嘘つき衿」など、着物には「嘘」がつきものです。とはいえ強引な勧誘の呉服屋や着付け教室と違って、こちらの「嘘」は安いしおしゃれな長襦袢カスタムのお話です。

見えないおしゃれ・襦袢

着物の下に着る長襦袢。こんなカラフルな柄のものもありますが、白やアイボリーなど淡い色がほとんど。そして、カラフルな長襦袢は高い…。

最近では「嘘つき替え袖」で自由に袖を変えることもできます。しかし、それには専用の襦袢を買わねばならず余計な出費になってしまいます。

もっと襦袢のおしゃれを楽しみたい!それも安く!と思っていたら、『知識ゼロから着物と遊ぶ』にヒントがありました。

著:石橋 富士子
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それは、「チラ見せ部分だけ飾る作戦!」実際どうやるかというと、手持ちの長襦袢の袖口と身八つ口に布を縫いつけるだけ。これだけでおしゃれな長襦袢に早変わりします。

今回は和柄のハギレを使いました。値段は一枚500~1,000円くらい。

自作うそつき袖

こうすれば、着物の袖口から見えた時に華やかな印象になります。

自作うそつき袖

袖口を覆う和柄の布。余った布で半衿も縫い付けました。縫うのは多少面倒ですが、気分やコーデにあわせて柄物のはぎれを付け替えると気分も上がります。

面倒だったら半衿テープでくっつけてもOK。内側なので万が一剥がれても目立ちにくいし修正もかんたん。

今回、袖口と身八つ口は同じ布を使いましたが、違う布にしてもパッチワークみたいでおしゃれ。

裏勝りの美学

着物には昔から「裏勝り」という、見えない部分、チラリと見える部分のおしゃれを楽しむ文化がありました。

江戸時代、贅沢を規制された庶民がおしゃれとして楽しんだこの文化は、現代でもワンピースなどに応用されています。

こうやってチラ見せ部分に凝ると、なんだか粋人になったような気分が味わえます。

安上がりにできる裏勝りコーデ、楽しいですよ。