みなさんは、着物の収納、どうしてますか?写真のような上質の桐ダンスなら、着物を直接入れても大丈夫でしょうが、重ねて入れるなら着物は畳紙(たとう紙)に包まないと傷んでしまいます。
和紙のたとう紙は、通気性に優れていて湿気を吸い取り、着物を保護してくれます。
しかし、そんな便利なたとう紙にも弱点があります。そのため、私がたとう紙の代わりにしたのは、ラッピング用のロール和紙でした。
たとう紙の弱点とは?
- 洋紙のたとう紙は不便(吸湿性、通気性が悪く、質感がゴワゴワ)
- たとう紙を何枚も重ねるとかさばるため、収納できる着物の数が減る
- 上質のたとう紙は案外お金がかかる(いいものなら一枚で2~300円)
- 紐をいちいち結ぶのが面倒…!
これ以外にもずほらな私は正直、たとう紙に着物をしまうのも面倒なんです。紐もきっちり結ばないとぐちゃぐちゃになりますし、箪笥から紐がはみ出る…なんてことも。
ロール和紙が便利な3つの理由
「収納しやすく」「面倒がなくて」「安い」、この3つのキーワードに当てはまる代用品はないものか…?と考えていた時ひらめいたのがラッピングで使うロール状の和紙でした。
和紙は通気性がよくて薄いのでかさばりません。それに、たとう紙の紐をいちいち結んで開いて…という面倒な作業もいりませんので、ずほらな私にはピッタリの着物収納方法でした。
私はシーズン中のよく着る着物や、安価な着物などはロール和紙で収納しています。さながら着物のミルフィーユのよう…。
ふだん着物の収納はロール和紙で
タンスに入る大きさに和紙を切り、畳んだ着物の上にかぶせていきます。ロール和紙だと、たとう紙収納の2倍くらい着物や帯が収納できました。
よく着るカジュアルな着物は、ロール和紙を重ねて収納しておけば出し入れも簡単!着付けの準備も楽ちんです。
しかし、ロール和紙は薄くて破れやすいのがデメリットですが、和紙が破れてしまったら、ラッピングや小物作りに再利用できるので一石二鳥です。
私は着物の湿気取りにロール和紙を丸めて引き出しの隅に入れておきます。
高級着物の収納には、やっぱり上質たとう紙を
そうは言っても、訪問着など、ちょっといい着物には上質のたとう紙を使います。訪問着だけならたとう紙の数も少なくてすみます。高級な着物と帯は、カジュアル着物よりも着る機会も少ないので、しっかりと収納しておきたいですから。
こちらはシンプルな米田進栄堂たとう紙。上ぶたに重みがあって、紐なしで収まりがよく、タンスの収納もすっきり。着物や帯のサイズによって大きさを選ぶことができるのも便利です。
それでも着物が増えてしまったら、思い切って整理
買ったり頂いたり、ついつい増えてしまう着物。私は収納しきれなくなったら、思い切って整理します。着物は、普通の古着屋では引き取りできない場合もあるので、福祉団体に寄付をしたり、専門の着物買取サイトにお願いしています。
まとめ
着物が増えて収納できなくなったら、思い切ってたとう紙を使わず、ロール和紙で代用すると引き出しの収納力が上がります。
しかし、高級な訪問着だけは上質のたとう紙を使ってきちんと収納すると安心です。
それでも、収納できないくらい着物が増えてしまったら、思い切って処分します。寄付や買取など、いろいろな引取方法がありますので、自分の希望に合わせて整理するといいと思いますよ。
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