着付けや着物に関する本はたくさん出ていますが、その着物を保管したり、あるいは処分したりする情報は少ないような気がします。
この本は、着物の整理、処分、保管方法について書いてあるので、着物のメンテに困った時、とても役に立ちました。エッセイ漫画形式なので読みやすいです。
処分や保管といった、便利な情報だけでなく、処分する際の気持ちの整理についても書かれていて、着物への愛情を感じる本でした。
着物の整理・保管のコツ
は、通常の断捨離や整理収納と同じく、「とにかく全部出して、いる・いらないを決める」方法がとられています。
- たとう紙は、訪問着などフォーマルな着物に
- カジュアル着物は三つ折り
- 名古屋帯や半幅帯はくるくる巻いて収納
着物はリサイクルショップのように、簡単に畳んでおくと取り出しやすくて便利なんですね。
たとう紙の代用として、私はラッピング用の和紙を使っています。そのほかにも不織布の衣類カバー（洋服用）などに入れてもいいそうです。
着物の処分方法
周囲から着物を着る人だと認知されると、なぜだか着物が集まる現象が起こります。「衣産相続」もしくは「整頓贈与」と呼ばれるこの現象。放っておくと、どんどん着物が溜まっていきます。
そんな状況を改善するための処分方法や種類についても紹介されています。
着物買取サイトやフリマアプリの利用法、買取サービスのメリット、デメリットなど。本の中にはさまざまな処分方法が紹介されているので、自分の状況にあった方法を見つけられます。
そのほか、着物を寄付で有効活用してもらう方法なども。「着物を処分したいけれど、捨てたくはない…」という方にもおすすめです。
作者の星わにこさんご自身も、着物のチャティーセール「きもチャリ！」を定期的に開催されています。
