帯締め専門店・道明の思い出

着物でおでかけ

帯締め専門店・道明へ行ったときの思い出です。

二度めの着付け教室(いいほう)では、先生に教えていただいた上野の帯締め専門店「有職組紐 道明」へ。

お店は落ち着いた雰囲気で、上品そうな初老のご主人が対応してくださいました。こんな、右も左もわからない着物初心者な私にも、親切に物腰柔らかく対応してくださいました。

そのため、お店の品格にビビっていた私も、リラックスしながら選ぶことができました。

色とりどりの帯締め
模様入りの帯締め
お茶と和菓子

種類が豊富な道明の帯締め

まず、なんといってもすごいのが、帯締めの色と種類の多さです。これだけあると、選ぶのに迷ってしまいます。どれもステキなんですよ~。
お値段はピンきりらしいのですが、店頭にでていた一番安いもので1万4千円だったかな。ただし、柄の入ったものはもうちょっと高かった気がします。

そして、なんと帯締めを選んでいる間、お茶とお菓子を出して頂きました!写真がちいさくてみえないのですが、お菓子(らくがん)にはちゃんと「道明」と型押ししてあるんですよ。さすが老舗、細やかな気配りがすてきです。(今もサービスがあるかは不明)

帯締め「紅藤」
帯締めの箱
帯締めの箱

そして、迷いに迷った末、購入した藤色の帯締め。道明さんの帯締めには一つ一つに和の色名がつけられていて、こちらは「紅藤」。和紙つきのステキな箱に入れていただきました。もちろん、捨てられません。

後日、お正月に道明の帯締めをしてみたのですが、その時使ってみた感想は「柔らかく、しなやか」でした。今までの帯締めって、がっちりとしている分、硬くて力をいれないときっちり締められない感じでした。

でも道明さんの帯締めは、柔らかいのにしっかりと締まって、あまり力を入れなくても結ぶことができます。

帯締めはいいものをひとつ

帯締めが「いいもの」の方が良い理由は「きつく結ぶためには丈夫な帯締めが良い。そしていい帯締めというのは、しっかりしていて丈夫」だからなのだそうです。

あとで着付けの先生に聞いたら、買ってから30年以上、帯締めのしなやかさが変わらないのだそうです。

そうしたクオリティですから、値段は少しお高めです。しかし安い帯締めを何本も買うより、お金を貯めて長く使える道明さんの帯締めを1本買ったほうがいいかもしれません。

そうはいっても、色の種類が欲しいので、つい安い帯締めも買ってしまいますが…。
少しずつ、少しずつ、いいものを揃えていきたいです。

道明さんはもともと、武具の紐(下げ緒というのかな?)をつくられていて、明治に入ってから羽織紐や帯締めの専門店となられたのだそうです。

歴史を感じますね。道明さんのある上野広小路付近は、老舗の鰻屋さんや落語の寄席などもあり、江戸情緒のある街です。散策のついでに立ち寄るのも楽しいお店

有職組紐 道明

住所:東京都台東区上野2-11-1

TEL:03-3831-3773
営業時間:10:30~18:30(日祭日~17:00)

URL:https://kdomyo.com/

おまけ

道明の帯締めは買いたいけれど、お金も時間も…という方には、通販サイトやオークションサイトでリサイクルの帯締めがあります。

私もひとつリサイクルの帯締めを買いましたが、道明は丈夫なので新品とあまり遜色なく使用しています。

道明冠組 十段杏子色×白帯締め【未着用品】